主な機能・特長
ここでは計算を主体とする研究者、実験を主体とする研究者、それぞれの皆様に対し、Matlantisの機能・特徴をまとめています。
計算主体の研究者向けの機能・特長
高速・高精度な学習済みモデルを即利用可能

詳細:
従来のDFT計算相当の精度を維持したまま、数十万〜数千万倍を超える高速性を実現。ファインチューニング不要の完全学習済みモデルが即時利用可能です。
メリット:
お客様側でデータの用意もパラメータの調整も不要。今までできなかった大規模の系に対しても、計算コストを削減するための単純化も不要となり、見たい現象をすぐに・そのまま計算いただけます。
圧倒的汎用性で元素種や構造の制限を受けない

詳細:
自然界に存在する全ての元素を含む96元素に対応し、バルク結晶はもちろん、様々な分野で実用上重要となる表面や界面、アモルファスなど多種多様な材料・構造を学習しています。
メリット:
元素種の制限を受けることなく、吸着エネルギーや表面エネルギーはもちろん、化学反応も扱えるためNEB計算などの反応経路解析も可能です。
Pythonライブラリによるワークフロー自動化

詳細:
様々な化学計算ライブラリの充実したPythonをベースとした実行環境を提供。比較的簡単な記法で繰り返し計算や可視化を実行可能。
メリット:
例えば、元素種を次々と変えた材料モデルを作成し、Matlantisの高速性を活用したスクリーニング計算を実行することや、計算結果を下流の解析にシームレスに流し込むなど、お客様の実務に合わせた効率的アウトプットを可能とします。
SSH連携による自社アセット活用

詳細:
企業のPCから安全に接続する機能です。VSCode等との連携や、社内サーバーとのファイル連携が可能となります。
メリット:
VSCodeやIntelliJなどの機能豊富な統合開発環境との連携が可能になるほか、社内のデータやプログラムといった自社アセットをとの連携が容易になり、一連の研究開発フローを効率化します。
計算主体の研究者の視点でひも解く、最先端の現場から選ばれる理由とは?
実験主体の研究者向けの機能・特長
様々な物性値を計算可能
有機分子の振動解析 | 振動モード・振動数 |
弾性定数 | 弾性定数 ヤング率 体積弾性率 ポアソン比 |
フォノン分散と固体の熱物性 | フォノン分散 ヘルムホルツエネルギー 比熱 |
動力学計算 | 粘性係数 拡散係数 比熱 熱伝導率 |
反応経路解析 | 活性化エネルギー |
詳細:
Matlantisに標準搭載された計算モジュールを用いることで、様々な物性値の計算が高速に行えます。
メリット:
Matlantisはその高速性により、実験前に物性値を計算できるため、計算結果から実験の指針を得ることや、事前のスクリーニングとして活用できます。
環境構築は不要、ブラウザからすぐに利用開始

詳細:
Matlantisは計算に必要な環境があらかじめ準備されたクラウドサービスです。お手元のパソコンのWebブラウザより即座に開始できます。
メリット:
通常、新しいソフトウェアの導入には、ハードの準備、環境構築、さらにそのメンテナンスに多大な労力と専門知識を要します。Matlantisはそれらが一切不要となるため、即座にやりたい検証が行えます。
対話型インターフェースで試行錯誤を加速

詳細:
豊富な化学計算ライブラリが利用可能なPythonベースの対話型開発環境 (JupyterLab) を採用。構造の可視化やGUI操作も可能です。
メリット:
Pythonによる対話型環境のため、一つ一つの操作の結果をその場で確認しながら、計算を進めることが可能です。これにより、プログラミング経験が豊富でない方でも習得しやすく、短期間で望みのシミュレーションを実行できます。
実験では見えない原子レベルの可視化が閃きをもたらす

詳細:
Matlantisの高速性により、従来不可能だった原子数や時間ステップ数の計算を行え、原子レベルの動的な現象を観察できます。
左の図はトライボケミカル反応の分子動力学計算です。
メリット:
実験をモデル化した原子レベルのミクロな現象を、実験に先行して、あるいは実験後すぐに観察できます。「見える」ことは「閃き」を生み、次のアクションのための科学的洞察を後押しします。