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第3回「Matlantis User Conference」の講演資料・動画を公開

PFCCは2023年7月21日に第3回Matlantis User Conferenceをオンラインで開催し、2名のMatlantisユーザー様、Matlantisの開発者であるPreferred Networksのメンバーにご講演いただきました。当日は、合計162名の方にご参加いただきました。

以下に、Matlantis User Conferenceの講演資料・動画を公開します。
※ 公開可能な情報のみ、順次公開していきます。

Matlantisを利用した固体触媒研究

講演者
北海道大学 鳥屋尾 隆 先生

講演資料

概要
固体触媒研究は未だ実験と理論の乖離が大きく、実験を行わずに仮説検証・触媒特性予測をすることは困難である。この主な理由としては、固体表面の不均一性に起因して個々の触媒作用機能が明確になっていないことや触媒物質が反応条件下でダイナミックな変異を起こすことが挙げられる。このような背景の中、既存の第一原理計算では評価が困難であった固体触媒系に対して、Matlantisによる高速・高精度な触媒シミュレーションを行うことで研究を加速することが期待されている。本講演では、Matlantisを用いた固体触媒研究に関する我々の最近の取り組みを紹介する。

Matlantisによる複雑現象解明と材料スクリーニング:潤滑油設計への応用

講演者
ENEOS株式会社 小野寺 拓 様

講演資料

講演動画

準備中

概要
地球温暖化がグローバルな課題となっている昨今、自動車や家電などのプロダクトに加え、それらを製造する産業機器や製造プロセスにも省エネルギー化や高効率化が求められている。そのため、機器を構成するコンポネントの摺動部や、機械加工における摩擦損失の抑制に資する材料ニーズが高まっている。我々の周囲に散在するアルミニウム製品の塑性加工も例外ではなく、加工に用いる潤滑油には低摩擦や焼付き防止など各種性能の向上が求められている。本講演では、Matlantisを用いて潤滑油の複雑な界面現象を明らかにし、それに基づき膨大な化合物群の中から低摩擦化に資する潤滑油の分子構造を選定した成果について報告する。

Matlantisを用いた反応経路と遷移状態の計算

講演者
株式会社Preferred Networks 林 亮秀 様

講演資料

講演動画

概要
Matlantisを用いて反応経路と遷移状態を探索する方法について発表する。特にドメイン知識を用いて欲しい反応から優先的に探索する方法に焦点を当てる。化学者が持つドメイン知識は反応経路最適化の初期値を作成するのに使い、反応経路や遷移状態の最適化は自動的に進行するようにするとMatlantisの高速なポテンシャルの恩恵を受けやすい。今回の講演では、Matlantisに実装予定の大まかな反応経路を作るプログラムを用いて反応経路最適化の初期値を作成する方法と、Matlantisに既に提供されているReactionStringFeatureを用いて大まかな反応経路を自動的に最適化して反応経路と遷移状態を得る方法を紹介する。