先日告知させていただきました通り、Matlantis株式会社ならびにPreferred Networks株式会社は2025年8月17日〜8月21日に開催された「ACS Meetings & Expos / ACS Fall 2025」に参加し、ブース出展ならびに口頭・ポスターでの発表をして参りました。今回はその様子を写真を交えながらご紹介させていただきます。
*なお弊社メンバーによる詳細なレポートは後日公開の予定ですので、そちらも楽しみにお待ちいただければと思います。
そもそもACS Meetings & Exposとは?
ACS Meetings & Exposとは、23万人以上の会員を擁する米国化学会(American Chemical Society)が主催する、世界最大級の化学分野の学術イベント。
年に2回(春と秋)開催され、開催年によっては15,000人を超える世界中の研究者、企業人、学生が一堂に会します。
期間中は、ノーベル賞受賞者による基調講演、最先端の技術セッション、特定のテーマを深掘りするシンポジウム、研究者がポスター形式で発表するセッションなど、多岐にわたるプログラムが組まれている他、弊社Matlantisを含め、最新の分析機器やソフトウェアなどを扱う多くの企業がブースを設営。
単なる研究発表の場に留まらず、世界中の化学コミュニティのハブとして、新たな共同研究の機会創出や、産業界と学術界のネットワーキングを促進する重要な役割を担っているイベントです。
イベントの様子
・会場
ACS Fall 2025の会場は、ワシントンDCにある「Walter E. Washington Convention Center」でした 。
広大な会場は5日間にわたり世界中から集まった多くの研究者たちの熱気に包まれ、至る所で最新の研究成果を巡る活発な議論が交わされていました。
・ブース
Matlantisは展示ホールにてブースを出展いたしました。
会期中はアメリカを中心とした世界中の大学や多くの企業の研究者の方々にお立ち寄りいただき、Matlantisの技術や取り組みについてご紹介しました。
弊社日本オフィスのRudy、USオフィスのJoshua、QingjieがMatlantisブースにてディスカッションしている様子
プレゼンテーションの様子
今回Matlantisからは2名のメンバーがポスター発表を行いました。またPFPの開発元であるPFNからも、Matlantisに関連して口頭発表1件、ポスター発表1件を実施しました。
・注目を集めた口頭発表
PFNの林より「Automated generation of reaction pathways using neural networks」というタイトルでの口頭発表を実施。
この発表では、化学反応経路発見の完全自動化の鍵となる「無条件生成」において、従来手法の課題(反応原子の指定など)を克服するための、RCGに着想を得た新アプローチの初期結果や大規模な系を報告し、会場の注目を集めました。
・活発な議論が交わされたポスター発表
合計で3件のポスター発表を行い、多くの方に足を止めていただきました。
PFPの開発者の一人であるPFNの品川からは、PFP v8向けに新たに開発されたR2SCANモードについてポスター発表を行い、活発な議論が交わされました。
ポスターの前で議論する品川(画面左)
またMatlantisの米澤と名児耶からは、それぞれ以下のテーマでポスター発表を行いました 。
・「NMR chemical shift prediction with PFP descriptor: An application of universal machine learning interatomic potential」 (米澤)
・「Application of a universal graph neural network potential for molecular dynamics of liquid phases」 (名児耶)
米澤発表のポスター。こちらにも多くの方々にお越しいただきました。
おわりに
今回のACS Fall 2025への参加は、単にMatlantisの技術をご紹介するだけでなく、世界中から集まった、優れた成果を出す多くの研究者の皆様と直接お話し、活発な議論を交わす貴重な機会となりました 。ブースや発表に足を運んでくださった皆様、誠にありがとうございました 。
こうした第一線の研究者の方々との交流は、弊社の活動を学術分野の発展に貢献させていく上でも非常に有意義なものです。Matlantisは今後もこのような場を通じて得た新たな知見を活かし、お客様の課題解決に貢献するため、継続的に最新の技術開発を推進してまいります。
引き続きMatlantisは、世界中の研究者の皆様の研究を加速させ、研究スタイルの変革を実現することに尽力します。
弊社日本オフィスおよびPFNの、最先端を走るリサーチャーおよびカスタマーサクセスエンジニアの面々
タグ